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執筆者の写真茂木 敦史

トラックドライバー基本のき 2

トラックドライバーとして活躍するために、きちんと基礎を押さえていきましょう。

既にプロのトラックドライバーとして活躍中の方は、せっかくですので復習しておきましょう。

今回は交差点などでの右左折の注意点や、車道のカーブなどの注意点をメインに記載していきます。

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交差点
  1. 側方の死角が大きくなる

交差点での右左折では、直進時に比べて側方の死角が大きくなります。

進路を変更する前に、必ず目視やミラー類で安全を確認しましょう。

特に左折するときは、左側のミラーに写る範囲が狭くなり、左後方の死角が大きくなります。

そのため、歩行者や二輪車などを見落としたり、発見が遅れることがあるので、安全確認は慎重に行うようにしましょう。

  1. 交差点での左折方法(その1)

交差点を左折するときには十分減速し、目視をはじめ、バック・ミラー、サイド・アンダー・ミラー及びアンダー・ミラーで車両の左側面や直前の安全を確認しましょう。

左折するときは、できる限り道路の左側端により、かつ、できる限り沿って曲がることが原則です。

しかしながら、時として道路の左側端から離れたり、また一度右に振ってから曲がったりすることもあります。

その際は、右側の追越し車両との接触や、左側のバイクなどの巻き込み事故を誘発しやすいので十分注意しましょう。

  1. 交差点での左折方法(その2)

対向車線に大きくはみだして左折する場合(特に重量物トレーラのように幅の広い場合や、トレーラのフロント・オーバーハングが長い場合)は対向車に十分注意しましょう。

また、夜間では、対向車がトレーラのコーナーに気づかず回避行動をしないで、なおかつ、速度も落とさないで交差点に進入してくることを覚えておきましょう。

  1. 交差点での右折方法

交差点を右折するときには十分減速し、目視をはじめ、バック・ミラー、サイド・アンダー・ミラー及びアンダー・ミラーで車両の右側面や直前の安全を確認しましょう。

右折するときは、交差点をやや大回りすることを心がけましょう。

内回りしすぎると、右方向の車両が停止線を越えて止まっている場合などに曲がりきれないことがあります。

狭い道路の交差点で右折するときは、対向車はもちろん、左右の後続車に十分注意するようにしましょう。

追越し、追越され及び車線(進路)変更

連結車両は全長が長いので、追越しや車線(進路)変更はできるだけ避けましょう。

追越しを行う場合は、非常に長い距離が必要になるので、前後に十分余裕があるときに行いましょう。

後続車両に追越されるときは、追越されるのが終わるまで、自車の速度を上げないようにしましょう。

追越し車両が直前に割り込んでくることも多いので注意しましょう。

車線(進路)変更を行う場合は、目視をはじめ、バック・ミラーなどで安全を確認し、ウインカーで早めに合図をして、後続車などが気づいたと思われるのを待ってから進路変更しましょう。

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カーブで対向車線にはみ出すことがある

ゆるやかなカーブではあまり問題は生じませんが、トレーラの内輪差が大きくなるようなきついカーブでは、次のような状態になります。

カーブに入る前に十分減速してからハンドル操作を行うようにしましょう。

  1. 左カーブ

トレーラの前部はトラクタより外側に出っ張った状態になる。

  1. 右カーブ

トレーラの内輪差により後輪が道路内側に寄ります。

夜間の場合や山間部などの見通しの悪い道路のカーブでは、対向車に十分注意しましょう。

ほとんどの対向車はトレーラの幅や長さなどの大きさと、その動き方を知らないことを常に意識して運転する必要があります。

ジャックナイフ現象を起こす

トレーラは連結車両であるため、急ブレーキなどでトラクタ部分とトレーラ部分のバランスが崩れて連結点で「くの字」の形に折れ曲がることがあります。

その形がジャックナイフと似ていることから、一般に「ジャックナイフ現象」と呼ばれているのです。

ジャックナイフ現象をひき起こすと、運転操作不能となり、大きな事故となります。

ジャックナイフ現象が発生する主な要因として、

1、急ブレーキ、急ハンドルなど「急」のつく運転

2、過積載運転

3、ブレーキとハンドルの同時操作

4、2段飛びなどの急激なシフトダウン

などが挙げられます。

特にカーブや下り坂を走行するときや、路面が濡れていたり、積雪している場合などは、ハンドル操作やブレーキ操作を慎重に行う必要があります。

このように、交差点右左折と車道カーブは、一見すると似たような動作に思えますが、注意事項はこんなにも異なります。

トラックドライバーとして走行する際は気をつけて曲がりましょう。

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